2012年12月31日

HUNTER×HUNTER 32巻

私は漫画や、ハンターハンターが死ぬほど好きだと思っていたが、私よりもっとずっとそれらを好きな人が本当に存在することを最近知った。すんごくうれしかった。だから私もブログを書くことにした。私の話を楽しんで聞いてくれる人がいたらそういう人に聞いてほしい。

32巻はゴンがジンと出会う巻であり、キルアが自分の意思で「やりたいこと」を選んだ巻だとおもう。1巻からのゴンの願いと、くじら島でのキルアとゴンの長い約束が果たされて、ついに二人はお互いに新しいステージに行くことを決意した。

ゴンはずっと父親に会いたい、という気持ちを行動原理として旅を続けているけど、それはただの「興味」であって「父親とかかわりを持ちたい」という熱望ではなかったことが、この巻でよく分かった。くじら島で母親の話を聞くことを断ったシーンから見てもそうだけど、ゴンは別に「本当の家族」を必要としているわけではない。ゴンの故郷はくじら島、ゴンの家族はミトさんとおばあちゃん。それで満足しているから、父親に会うというのはむしろ、自分を知っていくための手がかりの一つでしかなかったのだと思う。ジンに会って、ゴンの第一声が「ごめんなさい」と「カイトが」だったのは、結局ジンを見て一番に連想されたのは「この人が俺の父親」という感覚ではなく、「カイトを弟子としていたジン」ということだったんだろう。ジンは、これからゴンと親子としての関係性をはぐくんでいく、という選択肢は提示しないし、それをゴンも全く期待していない。その代わりに、ジンはゴンに、はこれから進んでいく道について、ひとつの方向性(新世界)を提示して見せた。「同じような道を歩くことあったら」と。

ジンはゴンに絶対の評価と信頼を寄せている。だからドッジボールでレイザーに本気の玉を投げるように頼んだ。「俺の息子だぜ?」(レイザー過去の記憶)「やっぱりお前もハンターになっちまったか」(ジンが残したテープ)という言葉通り、二人は会うことがなくても、同じ道を進む、同士であり、志を同じくしたものであると、ジンは確信していた。

ゴンはゴンで、ジンの見ている世界が見たくて、それに近づくためにハンターになり、ジンの与えた課題としてのグリードアイランドをプレイする。ミトさんは、ジンが島を出た理由を「ほしいものがある」からだと言っていた。ゴンが知りたかったのもまさにそこで、「ジンがほしいもの」「ハントする理由」を知るために旅をしてきた。だから、今回の世界樹のうえでの会話は、シンプルに見えても、たしかに「ゴンのほしかった答え」だったといえる。でも、ゴンがそれの内容を理解できるのは、すでに「いい仲間を持っている」からだ。選挙編ですべてがジンの予測したとおりになったように、ゴンがハンターになり、いい仲間を持って、成長してこれたことは、すべてジンの予想通りだった。離れていても、ジンはゴンの一番の理解者であり続けたとも言える。ジンはゴンが望むとおり、まっすぐ生きることをサポートしていたんだなと思った。ゴンがジンを探していたのも、ただ闇雲にそうしたんじゃなくて、ジンの強い信頼や愛情をどこかで察知していたからだと思う。ゴンがハンターになってグリードアイランドに挑戦することで、自分が成長できるってことを知ってたし、ゴンもジンが導く方向を本当に信じてたんだな、と今回気がついた。

じゃあジンに会って、この先ゴンはどうやって生きていくことを選択するのか?また一歩広いステージに立って、ジンのほしいものがこうして分かったとき、ゴンはどうするのか。これは想像するしかないが、ジンとゴンの選挙会場での話の中で、「仲間との約束を守る」ということについての話があった。キルアとアルカは依然として危険だが、それをまだゴンに言ってない。ゴンはキルアに「貸しがある」から、ピンチになったら助けに行くかもしれない。そしたらモラウさんが、レオリオにしつこくキルアの危険を秘密にしていたのも複線になる。キルアがナニカに頼んで、ナニカの能力をなくす事ができたら、この問題はすぐ解決してしまうけど、どうなんだろう。たくさん予測はするけど、どれも裏切られていることも望む。
posted by ゆう at 17:48| Comment(0) | 富樫義博 | 更新情報をチェックする
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